高齢者被害増加 悪徳リフォーム
リフォーム産業新聞 (発行所 (株)リフォーム産業新聞) 記事より
訪問販売での悪徳リフォーム被害が過去最大になった。
警察庁のデータによると、被害額は平成22年中の88億310万円から
約23億増え、111億2424万円となり、合計の被害者は10万人を超えている。
特に、60歳以上の高齢者が多くしかも認知症高齢者のように
判断不十分な消費者が被害にあっている。
その実態は
急に落下した玄関の軒先
両端は構造材が全てシロアリの食害にあっていた。
構造材は見事に食べつくされ中はスカスカの状態でした。
仕上げ材の落下が無ければ気が付かなかったのですが、
食害はもう何年も前から始まっていたはずです。
こうなる前に点検を!!
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大規模リフォームをお請けしている現場での事。
先行して既存内部の解体から始まりました。
解体前は居住中と言うこともあり、大掛かりな構造調査はできませんでした。
一部雨漏りが生じている事を確認し、経験値での対策を決め正式には
解体後再調査を行う事でご理解頂いておりました。
これは、押入れの天井を解体した後の写真です。
火打ち金物の上部は、内部も外部も塞がれて
いませんでした。
築35年のこの家は、引渡し直後から雨漏りが
発生していたはずである。
この影響を受けて押入れのある和室の天井板は
シミが出ていました。
そして、梁はカビが発生。
最初に解っていた雨漏り部位以外にも、幾つかの箇所から雨漏りしている事が判明。
1階下屋根の瓦が内部に露出している。
家造りの工程ではありえない光景です。
推測ですが、何らかの事情で長い間大工さんが現場に入れず、屋根やさんが先行して
瓦を葺いてしまった、のではないかと思われます。
この箇所も、外部と内部に隙間が生じていました。
総2階ではないため、1階下屋根と2階壁の
立ち上がり部分は、しっかりとした防水施工が
施されていません。
内部解体後に明らかとなる、新築工事時の
手抜き工事。
長い間、東西南北四方から雨漏りがあったのでは
ないかと推測されます。
既存部位を解体しない場所においては、赤外線カメラを用いて、雨漏り調査を行いました。
お客様には大変残念で気の毒な結果となりましたが、請負契約時には、雨漏り調査及び
その補修が優先であり、その内容は解体調査後、結果に基づき変更になる旨をお話し
ご理解を頂いておりました。
調査後には報告書を作成し、現地にてお客様立会いでその状況を確認しながら
ご説明させていただきました。
早々に改善策を立てお客様にご了解を頂き、この『手抜き工事によう雨漏り』を
修繕する事から再スタートとなりました。
それにしても、目を覆いたくなるほどの構造です。
現在は「住宅瑕疵担保履行法」により、以前より欠陥住宅は防止できるでしょう。
しかし、家づくりは機械が行うわけではありません。
人の手によって造り上げられていきます。
本当に安心できる建築会社や工務店にお願いすることが大切です。
その安心できる建設会社や工務店をどう選べばいいの?と言う相談もよく受けます。
機会があればそのことにも少々触れて見ます。
お急ぎの方は、私に直接ご相談下さい。相談はこちらから
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以前、介護保険の住宅改修工事で手摺やスロープの取付そして浴室の内開きドアを折れ戸に交換させていただいたA様宅。
老夫婦の二人暮しで、ご主人は車椅子の生活をしている。
A様から、「天井に穴が空いているので直してもらえないか?」と言う連絡が入った。
電話では状況がよくわからず、即、現地に駆けつけた。
穴というのが、上記の写真。
で、これはいったい???
これで解りますか。マンションにお住まいのA様宅の洗面所の天井部分です。
いったいどうされたのでしょうか。
A様曰く、換気扇が故障したため以前から電球などを買っていた電気店に換気扇の修理を依頼したそうだ。
モーターが故障しているので新しい物と取り替えなければいけないと言われ発注から1ヶ月待たされやっと直してもらった状況がこの写真だ。
天井をふさぐのはうちじゃ出来ないから、「自分たちでやってくれ」と言われたそうだ。
ありえない!
なんという業者だ!
老夫婦二人暮し、しかもご主人は車椅子。
できなければ初めから手をつけるな! とんでもない話だ。
弊社で、即、対応してあげます。
平塚市 S様邸 介護リフォーム(浴室改修工事)
築20年を超えたOMソーラーハウスでの出来事。
弊社で請負させて頂いたのは浴室の改修工事。
目的は、脳血管障害により片麻痺になってしまったお客様のため、入浴時の自立援助であった。
段差を無くし、縁の広い高齢者用浴槽に取替え、一旦、縁に腰を掛けて手摺の併用とともに入浴を介助する。
施工前の状況は何も不思議はない様子。
日常的に問題なく浴室は使われていた。
しかし、以前、白蟻が発生しているかも?と、指摘を受けていたという。
もしや・・・・
タイル壁を解体していくと、そこで目にしたものは!!
土台も間柱もマグサもベニアも・・・・白蟻の餌食になっていた。
これは、まずい!! OMソーラーハウスだけに・・・・。
脳裏に浮かんだのは、浴室は正常に改修できてもこの家が・・・危ないかも・・。
急遽、工程を変更し当初解体する予定が無かった外壁にメスを入れることにした。
外壁を解体した後に飛び込んできた光景は、ゾクッとするような白蟻の大群。
当然のように土台も被害にあい撤去、新設の運びとなった。
さて、ここで困った問題が。
ご自宅はOMソーラーで建築されているために床下には人がはいっていけない。
そして、白蟻の薬を撒くなんてことは到底出来ない。
浴室は、被害にあった箇所を全て撤去し、構造材も新設した。しかし、床下から防蟻処理材を散布できないので構造材へ塗布する対応で処理した。
白蟻はどうなるか!?
浴室からは一旦離れるだろう。しかし、OMソーラーという暖かくしかも白蟻にとって大好物の無垢材がそこにあるわけですから、隣接する洗面所や台所に拠点を移していくことが十分考えられるのです。
OMソーラーでの白蟻問題は他でも多々あるようですが、どうにも対応できないのが現状です。
つまり、羽蟻発見にすることにより、部位ごとに改修する。まさに白蟻と追いかけごっこをするしかないのである。
ちなみに、最近のOMソーラーはこの問題をクリアーした構造に変更したと聞いたことがあります。
白蟻が発生したら、初期の頃に建築したOMソーラーが一番やっかいなのである。
とてもいい家なんですけどねー、OMソーラーって。
我が家も一度、点検をしてみては!! ここまで被害が拡大されていると大変ですよ。
築30年のS様邸 リフォーム工事の解体中 事件は起きた!
キッチンを解体撤去したとたん、目に飛び込んできたのは白蟻の食害
最初は土台だけかと思いきや、いやはやなんとも柱、梁にまで侵食されている
上記左の写真のように、解体した時には土台が少々やられているのかな?というようにしか見えなかった。しかし、柱の表面を指で押すと穴があく。表面がぼろぼろ剥がれ落ちていくと、上記右の写真のとおり多大な被害にあっていた。
柱を除去搬出した直後、柱の中から・・・・恐るべしシロアリ!!
それは、これだ 1・2・3 !!
雨が漏っているのです・・・と、相談を受けました。
既存の屋根は瓦、現場の状況を確認するとなんとそこにはコーキングで瓦の重なり部分を塞いでしまっているではありませんか。
これでは漏って当然。
瓦の重なり部分をコーキングで塞いでしまったら、毛細管現象を益々誘発し雨は中へ染み込みます。
カラーベスト屋根の場合も同様で、よく塗装の際に重ね部分を塗料で塞いでしまい後に雨漏りの原因になってしまうことがあります。これも毛細管現象の誘発によるものです。
このお客様は、コーキングを打つ前に少々雨漏りがありその時に雨漏りを処理する依頼をしたのだそうです。
そして、このコーキング処理。
しかも、雨漏り修理と耐震工事だと業者に言われたそうです。
お客様は本当に耐震工事をやってもらったと思っていました。
とんでもない、素人業者です。建築業界で雨漏り処理のコーキング使用は要注意なんてことあたり前なのですから。
Gさん宅から全面リフォーム工事の依頼を受けた。
内部造作全て解体していたとき、あれ?なんだ?
またこんな手抜き工事かぁー!どこの大工がやったんだぁー!と嘆きたくなるあり様・・・。
2階の荷重がかかる梁が途中で継いである(※1)
本来、入隅にあるはずの柱がない(※2)
梁と桁の間に木端が挟みこんである(※3)
急遽、鉄骨で補強材を造り、構造上の安全対策を講じました。
2階の床レベルがかなり傾いていました。
一歩タイミングが悪ければ、安全である住宅内で大惨事になるかもしれませんでしたね。
(※1)
2階の荷重がかかる梁が途中で
継いである
(※2)
入隅にあるはずの柱が無い
(※3)
梁と桁の間に木端が挟みこんである