屋根は天候の変化、例えば雨や雪、強風や太陽の
強い日差し、気温の変化、大気中の粉塵を防ぐ等
住宅にとって重要な役割を持っています。
また将来の維持保全計画(住宅の延命)を立てる時にも
重要となります。
屋根材として優れているのは瓦である。
前回新築工事で使用した鶴屋スーパートライ110をご紹介します。
瓦屋根材の優れている部分は耐久性。
欠点は耐震、耐風性能が劣る点です。
このスーパートライ110は欠点を克服して開発された屋根材です。
この屋根材の耐風性能はスーパーロック工法により
瓦一枚一枚がロックされる為に従来の日本瓦と比べ
6倍の耐風性能を実現しています。
耐震性能は一枚一枚釘で瓦を止め、スーパーロックされる事により
震度7クラスの地震でも脱落しない事が証明されています。
耐久性においては、粘土を1130度の高温で焼き締めた材質なので
年数経過による塗り替えの必要がありません。
この屋根材は防水性能においても形状を工夫してある為
下葺きに雨水が侵入しにくい構造となっています。
一般的な下葺き材にはアスファルトルーフィング23㎏が使用されるが
新築住宅では下葺き材に田嶋ルーフィングの
ライナールーフィング材を使用しています。
弊社が屋根葺き替えリフォーム工事を通じて参考になった事ですが
このアスファルトルーフィング23㎏は耐久年数が短い点に気づきました。
リフォームで屋根材を剥離した時、このアスファルトルーフィングが
屋根材に密着し、剥れてしまいます。
これは熱などにより材料の劣化が進み本来の性能が欠落した証拠です。
別のお宅では下葺きにライナールーフィングを使用していましたが
材料の性能を維持していました。
屋根は上葺き(瓦やカラーベスト等)と
下葺き(アスファルトルーフィングやライナールーフィング)
2つの力を合わせて雨の侵入を防いでいます。
見えなくなってしまう下葺き材にも拘りを持ち
住宅の維持保全のお手伝いをしています。
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