先日、「神奈川県木造住宅耐震実務講習会」という講習会に参加しました。
内容は、日本の地震の歴史から、地震災害から学ぶ解析、耐震診断と補強の技術の向上、と多岐にわたりましたが、特に講師の話で印象深かったのが、来る1月17日で15年たつ、阪神、淡路大震災の倒壊建物の画像でした。
倒壊した住宅と、しなかった住宅の比較を写真を交えて解説があり、その理由がわかりやすく理解できました。
まず、建物倒壊による犠牲者の数は建築年数に比例して多く、理由は建物の老朽化で構造自体が弱くなったり、昔の建築基準法が甘く、現在程細かく金物や壁が指定されていなかったりと、昔ほど弱い構造になってしまっているのが主な理由です。
ただ、新築でも倒壊している建物もあり、これは設計ミスで建物のバランスが悪かったり、設計書通りに施工されておらず、現場で壁量を少なくしてしまったり、土台と柱を繋ぐ金物が入っていなかったり、と理由は様々あるようです。
特に倒壊率が少ないのは1981年以降に建てられた住宅で、
勝建ホームでは、「木耐協」(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合)という組合に加入しており、耐震診断も行っております。
つい昨日も ハイチで大きな地震があり大きな被害になっているようですが、ここ神奈川県も大地震発生の70年周期はとっくに過ぎていて、いつ大地震が起っても不思議ではない状況のようです。ご自宅の状況がご心配の方は、耐震診断だけでもしてみては如何でしょうか?築年数、構造等様々な条件を計算値に置き換え、倒壊の可能性を数値で表す事ができます。ぜひご連絡下さい。お待ちしております。