秦野市の県営住宅にお住まいになるH様宅。
施工箇所は、玄関及び廊下、浴室に手摺取付。
そして浴室洗い場にすのこを設置する作業でした。
作業に入る前には集合住宅ですから上下階、そして
お隣さんへの挨拶は欠かせません。
まずは、浴室の手摺取付からスタート。
そして、玄関、廊下の手摺取付。
廊下側 廊下側の真裏の様子(収納内)
玄関も廊下も全て同じ構造で、壁はベニア1枚で隔ててある。
当然ベニアには直接ビス止めできません。
廊下側の手摺長さは1200mm、両端のブラケットだけでは安全性が保てません。
中間に壁付け用のブラケットを固定する必要があります。このブラケットを固定する
ために、真裏にある収納の内側から補強板をサンドしました。
最後に、浴室洗い場のすのこ設置。
すのこ設置前は上記写真の状態です。県営団地の多くが同じような造りに
なっています。またぎの高さはドア枠天端で約300mmです。
高齢者が、30cmの高さをまたいて出入りするには非常に危険があります。
浴槽のまたぎも同様です。
ひのきで造ったオーダーメイドのすのこです。
ひのきの香りが心地いい。
材料は工場で刻み、後は現場合わせで組み上げました。
下地のコンクリートはゆがみ、直角も出ていないのでなんとも
往生しました。
この、オーダーメイドのすのこは「福祉用具の購入」として申請します。
この福祉用具の購入申請では、設置費が認めてもらえません。
商品化されている福祉用具の購入については当然でしょうが、この
すのこ設置だけは納得できない。
固定しない物は住宅改修工事には含まれないけど、オーダーメイドで
高さも、幅も、奥行きも現場合わせで設置するのだから、設置費ぐらい
見てもらいたいと思うのです。
まあ、お客様はそりゃもう大喜びでいらしたのでそれだけでいいかな!