私の母は23才になる少し前に結婚した。
結婚後はすぐに父の両親、私の祖父母と同居をした。
母から聞いた話ですが、結婚前は包丁など持ったこともなく、
料理などろくに出来なかったらしい。
祖母は料理が上手な人でした。
高齢になり体調を崩すまでは台所を仕切っていました。
母はそんな祖母を見習ってか、台所に一緒に立っては祖母の味をまねて料理を作るようになっていったようです。
祖母が得意だった料理。
それは煮物。なかでも金時豆の煮豆はとても美味しかった。
子供の頃、美味しさのあまり食べ過ぎて叱られたことがあるくらいです。
祖母が体調を崩してからは母が台所を仕切るようになりましたが、母が作る煮物は
祖母が作るものと同じ味なのです。
母の料理は何でも美味しいのですが、その中でも煮物は格別。
特に金時豆の煮豆は絶品なのです。
今では祖母の味を超えたような気がします。
そんな祖母と母を見て育った私。
子供の頃は台所を遊び場にしていたくらいなので、料理は好きで作ることが
苦になりません。
私の料理の師匠は母であり、祖母なのだと思います。
『我が家の味』を祖母は母に伝えていきました。
私と弟のお嫁さんは母から『我が家の味』を引き継いでいけるのだろうか・・・。
うまく引き継いでいけるといいな・・・と最近思っています。
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