介護保険住宅改修工事 『段差の解消=オーダーメイドスロープ』
ハウスメーカーで建築された住宅にお住まいのS様より、寝室(和室)から廊下への出入り口にある43ミリの段差を解消する工事をお請けしました。2間の隣接する和室の段差を一体に解消する。
写真左の和室出入り口は「引き戸」、右の和室の出入り口はドア。と言う建具仕様です。廊下との段差は43ミリ。右側和室前に白いテープが貼ってありますが、これは43ミリの段差を何度の勾配で仕上げるかの目安位置を表したものです。和室に近い横線は約9度勾配(緩やかな勾配・車椅子手押し用)、和室から遠い横線は約6度勾配(超ゆるやかな勾配・車椅子自走用)。今回は、利用者様が左足骨折で車椅子自走にて出入を行いますので、約6度勾配のスロープを取り付けます。
左側の和室と右側の和室の廊下壁面からの奥行きが違い、更にドア枠やケーシング(枠の化粧材)材の出っ張りや引っ込みなどがあり、これを現場にて全て加工しながら合わせました。
また、既存のドアは床(畳)の上で収まるのではなく、廊下の床上で収まる仕様。このままスロープを設置すれば、必然的にドアは閉まらなくなります。
方法は2つ。1つはドアそのものを新規に造り交換してしまう方法。もう1つは、既存のドアを下部43ミリカットし加工する方法。今回は、低額で対応できる既存ドアの下部カットを選択しました。
横幅は全長1906ミリ、高さは43ミリ、奥行きは456ミリ。
S様ご家族がホームセンターにスロープを買いに行ったところ、その寸法に合う商品はありませんと言われたそうだ。
そうです。ホームセンターにはこのような商品は売っていません。
高さが30ミリくらいまでならあると思いますが、この勾配はだいたい14度もしくはそれ以上にきつい勾配だと思われます。
オーダーメイドでも介護保険サービスを利用すれば、たった数千円程度で対応できるのです。
どうぞ参考にしてみて下さい。
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