(介護保険住宅改修工事20万円助成金使用)
高齢者の家庭内事故は交通事故より多い、特に転倒・転落は家庭内事故で最も多い。
転倒などにより骨折し寝たきりになるというケースは珍しくない。
最近の新築住宅の床は基本的に「バリアフリー」の仕様になっているので心配ないが
築年数の古い住宅は、あちらこちらに段差が出来ている。
大きな段差より12mmから30mmの段差で、つまづき転倒するケースがある。
今回工事のご依頼を頂いたY様宅も同様である。
洗面所の入口には建具の枠、敷居があるため12mmから15mmの段差があり
しかも浴室は必ずそれ以上に床が低くなっているはず。
既存の敷居を撤去し床を貼り替え段差を無くす。
今ではユニットバスが主流になっているが、以前は造作の浴室(和装の浴槽を据付、床はタイル貼、壁は全面タイル貼か腰までタイル等)がほとんどでした。高齢者から見る造作浴室のデメリットとは!
1、洗面脱衣所と浴室洗い場との段差が大きい
2、床が滑りやすい
3、床の水はけが悪く冷たい
4、浴室全体が冬寒い
5、浴槽のまたぎが高く、深いので出入りに苦労する
6、浴室の配置は、ほとんどが日の当たらない北側に配置しています。浴室全体の換気がが悪く常に湿気を多く持つ為カビの発生原因をつくってしまう。
浴室の壁に出てしまった「カビ」、隣室の洗面脱衣所の天井にも同様の「カビ」が発生。
カビが発生してしまった壁がこの通りピカピカの壁に変わりました。
段差も無くなり、床は水はけが良く暖かい「TOTO のほっカラリ床」仕様
浴槽は以前よりまたぎが低くなり、深さも適度となり入りやすくなりました。
トイレの段差も転倒の危険が大きい場所です。
写真のように廊下より60mmから90mm位下がっているトイレは、ほとんどが階段下に設けたトイレです。
洗面所同様、既存敷居を撤去しバリアフリー仕様に。
Y様には、これで転倒する危険を回避できたし、リフォームで一新されたキッチン以外の水廻りの完成に喜んでいただけました。