平塚市 Ｋ様邸 介護リフォーム 『車椅子生活対応 Ｐart ５』
脳梗塞を発症し入院
現在リハビリに専念し退院日も確定した
そんな折、弊社ホームページを予てよりご拝読頂いたＫ様のご家族より
担当のケアマネージャー様を通じ介護リフォームのご依頼がありました
現地調査においては、リハビリ入院中のＰＴ・ＯＴのスタッフとともにＫ様ご本人、
そして御家族同席の中、在宅に戻ったときのトイレ・食事・外出等のＡＤＬを
確認しその改修方法を練った。
在宅でも移動の基本は車椅子となるＫ様
後遺症は右片麻痺。
既存住宅の問題点は、段差が多い、尺モジュールの為開口幅員が狭い。
特に、トイレへの移動は既存の間取りでは大変困難と想定される。
【 既存図面 】 【 提案図面 】
.jpg "提案図面")
改修提案１ 『寝室からの動線をバリアフリー化する』
寝室、廊下、トイレ、台所、広縁に至るまで全て段差がある為
車椅子移動は困難。
床の上貼り及び張替によって1階部分は全てバリアフリーにしました。
床の段差解消に伴い、重く開閉しにくかった硝子建具も交換し軽量化しました。
改修提案２ 『寝室からトイレに入れる為に』
寝室（和室）から廊下を出てトイレ及び洗面を使用するのは大変な苦労になる。
寝室（和室）の壁を撤去しアウトセット引戸を現場合わせで作製
トイレ空間の中に、車椅子用洗面化粧台を配置しスイッチやコンセントは
車椅子でも手が届く高さに取付。
照明はセンサーライトを取付。
また、ご家族や来客時の対応として、廊下側に健常者用のトイレドアを設置。
寝室側の建具も廊下側の建具も共に鍵が掛かるようし、使用時のライト照明が
判断できるよう採光小窓（スコープ）を取付しました。
改修提案３ 『外出の対応』
コンクリートのスロープが急勾配で車椅子では危険であった。
また、室内から屋外へ出る場合、玄関框は高すぎであり且つ狭い為に
介助者が付いても危険であると判断。
その為、広縁から階段にて庭に下りそこから車椅子で外出することにしました。
スロープの勾配は１３分の１勾配
ご家族でも十分介助できました。
階段も片麻痺のため工夫してあります。
広縁から車椅子を止め、一歩目の段板は広縁と同じ高さで設置してあります。
そして、サッシの溝には脱着できる造作材をはめ込み、広縁ー造作材ー一歩目の段板は
全てフラットになっています。この構造により、より転倒の危険性を少なくしました。
退院された当日、３日後、一週間後、二週間後、一ヵ月後と
ご様子を確認させて頂きましたが、ご本人もご家族も安心して
生活が出来ていると喜んでおられました。
今回の施工は、ご家族から指名でご依頼をお受けしましたので
とてもプレッシャーを感じましたが、やはりＫ様やご家族皆様の
笑顔が見られたら充実感で一杯でした。
ありがとうございました。
