和室畳用手摺 遮断式手摺
パーキンソンを患うA様の介護リフォームをお請けした。
パーキンソン病の症状は、
1、振戦 (手足が規則的に震える)
2、個縮 (関節を他動的に動かすと抵抗感を示す)
3、無動 (動きが鈍くなる。一つの動作開始まで時間がかかる)
4、立ち直り反応の低下
A様も、上記のような症状に加え、すくみ足になったり、小刻みな歩行になっていました。
このような場合の住宅改修で気をつけなければいけないことは、歩行が困難そうだから車椅子を使用する時期と同じような改修をしてはならないこと。現在は歩行可能な時期であるため、手摺にQまり歩行できる工夫が必要である。
A様の寝室と廊下・トイレ・洗面所の段差は30mmであったため、廊下を30mm上げ、寝室との段差を解消しました。
今回のケースで、段差解消をスロープ設置対応するのは極めて危険となります。
さて、上記の改修工事事例は本サイトで幾つも事例紹介しておりますので、今回は、和室の畳用手摺取付事例をご紹介します。
和室にベッドを置き、このベッドから廊下に出てトイレや洗面所、食堂に、そしてデイサービスなどの外出を行います。
ベッドの置いてある和室にも出入り口があるのですが、長年手摺の設置してある動線を使っていたため、A様自身、ベッドのおいてある部屋からの出入りについては認識できない状態でした。
そこで、畳の上に固定できる、たたみよう手摺をご提案させて頂きました。
しかし、二間続きの和室、襖を閉めるときは・・・・・
はい、このように遮断式になり、襖の開閉には影響がございません。
A様の日常生活において、全ての動線に手摺設置をし、且つ段差解消のお手伝いもできましたので今までより安心して、安全に歩行が出来ている様子でした。パーキンソン病は症状が変化していく病気です。今回の住宅改修は歩行可能な状態でのご提案ですから、この先車椅子になってしまうことも十分考えられます。その際のには、新たな改善が必要なってしまうことは言うまでもありません。
さあ、A様今日も元気にデイサービスにいってらっしゃい。