介護認定を受けている奥様のご両親を遠方より呼び同居することになったお客様。
奥様のご両親ということもあり、住宅改修の打ち合わせにはご本人と奥様、ケアマネージャー様、そして私が同席した。
トイレやお風呂への移動、立ち上りや座位の支持など綿密にご本人の実演を交えて検証した。
中でも特に浴室内での立ち上がりや浴槽への出入りは様々な角度から検証し方向性が決まった。
世帯主であるご主人様が不在であったため後日打ち合わせ検証したことを報告説明するとともに了解を得ようと伺ったのです。
一通りの説明が終わった後間髪入れず、そんなに手摺を取り付ける必要があるの?各場所に1本付ける程度ではだめなのかと質問が返ってきた。
利用者様の障害の状況があまり理解されていない様子であった。奥様も自分の親の状況を一生懸命伝えようとしている。私も出来る範囲での説明をした。
それをご両親は後ろで小さくなって聞いている。
言っていることは分かるが、施設にいるみたいでいやだ。できることならあまり付けたくないと言う。
それでも最後は最小限度の取り付けで承諾してくれた。
お客様のご自宅を後にしたが、何か寂しさがこみ上げてきた。
奥様もご主人に対しては少々遠慮ぎみでした。
そんな姿を見ていたご両親はさぞかし心が痛み辛かったのではないだろうか。
この利用者様はきっとこの後も我慢しながら必死になって、今ある現状の中で自立を目指していくのだろう。
そして、ここが痛い辛いは封印して生活していくのかもしれない。