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・・・ 手摺の取付

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2009年05月23日

和室畳用手摺 遮断式手摺

パーキンソンを患うA様の介護リフォームをお請けした。

パーキンソン病の症状は、
1、振戦                           (手足が規則的に震える)
2、個縮                           (関節を他動的に動かすと抵抗感を示す)
3、無動                           (動きが鈍くなる。一つの動作開始まで時間がかかる)
4、立ち直り反応の低下

A様も、上記のような症状に加え、すくみ足になったり、小刻みな歩行になっていました。

このような場合の住宅改修で気をつけなければいけないことは、歩行が困難そうだから車椅子を使用する時期と同じような改修をしてはならないこと。現在は歩行可能な時期であるため、手摺にQまり歩行できる工夫が必要である。

A様の寝室と廊下・トイレ・洗面所の段差は30mmであったため、廊下を30mm上げ、寝室との段差を解消しました。

今回のケースで、段差解消をスロープ設置対応するのは極めて危険となります。

さて、上記の改修工事事例は本サイトで幾つも事例紹介しておりますので、今回は、和室の畳用手摺取付事例をご紹介します。

畳用手摺1
和室にベッドを置き、このベッドから廊下に出てトイレや洗面所、食堂に、そしてデイサービスなどの外出を行います。

ベッドの置いてある和室にも出入り口があるのですが、長年手摺の設置してある動線を使っていたため、A様自身、ベッドのおいてある部屋からの出入りについては認識できない状態でした。

そこで、畳の上に固定できる、たたみよう手摺をご提案させて頂きました。

しかし、二間続きの和室、襖を閉めるときは・・・・・
畳用手摺 遮断式手摺
はい、このように遮断式になり、襖の開閉には影響がございません。

A様の日常生活において、全ての動線に手摺設置をし、且つ段差解消のお手伝いもできましたので今までより安心して、安全に歩行が出来ている様子でした。パーキンソン病は症状が変化していく病気です。今回の住宅改修は歩行可能な状態でのご提案ですから、この先車椅子になってしまうことも十分考えられます。その際のには、新たな改善が必要なってしまうことは言うまでもありません。

さあ、A様今日も元気にデイサービスにいってらっしゃい。
玄関框手摺

2009年05月08日

階段昇降口の独立手摺と壁手摺を連結

茅ヶ崎市 M様邸 介護リフォーム

階段手摺の工夫

階段手摺施工前玄関に入ると正面が階段。と言う間取りがよくあります。M様のお宅も玄関に入って正面に階段が見え、その昇降口はオープンスタイルとなっており、笠木は足元の低い位置に取付けられています。

このような場合、昇降口の手摺取付を避け、壁面から手摺を取付ける業者様がほとんどです。しかし、高齢者にとって一番危険な場所は昇降口なのです。M様も同様、以前にお願いした業者様は壁面のみの取付になっていました。

担当のケアマネージャー様が関係者を集め、M様宅にて担当者会議を開いてくださいました。この時、PT(理学療法士)にも意見を伺い、やはり昇降口に手摺を取り付けたほうが良いと、私と同じ見解を示しました。

 

方法は、笠木部分に木柱ベースを固定し、支柱は芯がアルミ材で樹脂被覆してある素材を利用、手摺棒は通常の木棒を取付けた。支柱部分樹脂被覆の表面は木棒の色、柄に合わせた素材を使用することにより、一体感を持たせます。これで、玄関先のデザインを壊すことなく自然体の手摺連結ができるのです。

当然、利用者様の自立支援が本来の目的ですが、玄関先正面と言うこともあり、ご家族からそのデザインにもこだわりがありました。勝建ホームでは、「利用者の自立支援+見た目の良さ」と言う付加価値も考えて提案しております。

         階段独立手摺

         階段独立手摺2

どうでしょうか。手摺部分の木棒と支柱部分のアルミ材、違和感がありますか。

*:支柱が3本立っていますが本来は2本で十分渡せる距離です。しかし、笠木固定を考えますと、笠木そのものの厚さが必要になります。この場合、笠木厚が薄く2本では独立手摺が震え手しまう可能性があり、3本支柱の提案を致しました。

M様も安心して、階段の昇降ができるようになりました。

 

2009年03月17日

玄関収納前跳ね上げ手摺

玄関収納跳ね上げ手摺施工前広い玄関に埋め込みの下駄箱収納。

しかし、壁面が少なく玄関框の昇降については、室内移動で使われている福祉用具の4点杖を置き、框に腰を掛け4点杖と収納の把手を掴み立ち上がっていました。

利用者様の安全な玄関昇降と収納扉の開閉も考え跳ね上げ式の手摺をご提案いたしました。

また、跳ね上げ式の横手摺をL型にすることで、框の昇降をより安全にそして楽にできるようご提案いたしました。




玄関収納前は値上げ手摺施工後1玄関収納前跳ね上げ式手摺施工後2
本来の目的(利用者様の自立の援助)を達成した上で、見た目も配慮しました。

壁と建具の色はホワイトなので、下地材に使った補強板はホワイトで揃え、手摺棒を床材の色に合わせました。

本人もご家族も気に入って頂き大変嬉しく思っております。

2009年02月01日

階段手摺 入隅出面加工

廻り階段の手摺取付工事

利用者様にとって最適である手摺の高さを計測し本人にも確認を取った。

取付にあたり、サッシ部分に手摺が交差すること及び入隅に金物を直付けすると手摺の出面が合わなくなる。

こうやって解決!!

【サッシ部分に手摺が交差】
設定高さではサッシの開閉には問題がないため、手摺棒の種類を代え対応。本来通常の手摺棒は金物と金物のピッチは900mm以内と定められています。この現場はサッシを交差するため1200mmほどのピッチになってしまいます。そのため、通常の木棒手摺から松下電工の『ストロングバー』を選択しました。この手摺棒は高強度高比重材を採用した手摺棒で、金物ピッチは1500mm以内でOKという優れ物。

ストロングバー.JPG

そして、【出面の合わない入隅】の解決!!

入り隅造作施工前.JPG写真のように壁面に15mmの補強板を取り付け、その補強板に手摺を取付けていくわけですが、入隅(コーナー)は壁面と柱角の位置がずれてしまっています。

出面にあわせて、新たな入隅を造作加工しました。

はい、解決です。





入隅造作.JPG


2009年01月29日

階段手摺 プチ造作入り

本日の介護保険住宅改修工事

手摺の取付箇所は階段と玄関アプローチ。

身体状況は割りと軽度で要支援の利用者様でした。

ストレート階段手摺.JPG
階段の形状はストレート。

廻り階段よりも施工はしやすい。

ぱっと見、ふ~んで済んでしまいそうな左の写真

気が付きましたか?

別に・・・何も・・・と言う声が聞こえてきそうです。



DSC02218.JPG



特別に大げさな加工ではありませんが、階段の照明スイッチのプレートと補強板が絡む場所を、欠き込みし補強板の小口は、同一面材のチップで作ったシールを貼っています。

目的はもちろん、利用者様の自立支援。そして見た目の美しさスマートさ追求これが勝建ホームの姿勢です。








以前同じようなケースで階段手摺を施工された業者様がいました。その業者様はスイッチプレートが絡むから、プレートが触れない位置から手摺を取付けたのです。さて、どうなりますか?

見た目には階段手摺としてまったく異常がなくとても綺麗に取付けられていました。

しかし、利用者様にとっては手摺位置が低すぎて使いづらい結果になってしまったのです。

だからこそ、この利用者様も写真の位置で無ければいけなかったのです。

これが介護の住宅改修工事の意味なのです。

ちなみに、費用負担が広がりますがスイッチプレートを上に付け直すと言う方法も取れます。

玄関アプローチ手摺W.JPG

玄関のアプローチ手摺。

手摺部分は芯がアルミ表面は樹脂製品です。

支柱部材は芯がステンレス表面は手摺同様樹脂製品です。

色合いも既存の玄関ドアにマッチ。

安心してお出かけしてください。

2009年01月22日

ユニットバス内オリジナル手摺

大腿骨骨折により股関節の可動域が狭くなり、自立では洋式タイプの浴槽に浸かることが出来なくなってしまった高齢者のためにご提案させていただいた手摺取付工事です。

ユニットバスオリジナル手摺1.JPGユニットバスオリジナル手摺2.JPGユニットバスオリジナル手摺3.JPG

ご家族と共用する浴室ですので、ご家族皆様の意見も尊重し且つご本人の自立支援に繋がる方法を提案しないといけないのです。

手摺の取付方法にあたり検証したこと。
・本人は手摺が無ければ浴槽に出入りできない
・立ったまま足を上げてでは浴槽をまたげない
・浴槽の短編方向に横手摺を取付けるのはご家族が反対している(浴槽に浸かった時に手摺が頭にあたる為)

提案の決定
浴槽の出入り方法は、横層の縁に腰を掛け手が届く範囲で入隅(壁のコーナー部分)に写真のとおり縦2本と斜めに1本を取付けることで解決した。

ユニットバスオリジナル手摺4.JPG左側の縦手摺の下部に隙間が空いているのは、斜め手摺をQまりやすくしたちょっとした工夫です。

また、斜め手摺を固定している金物は、本来外部のアプローチ手摺に用いる特殊金物で元々の色もゴールドorシルバーです。これをホワイトに塗装し直し全体のコーディネートをしました。

提案時も取付後もご本人、介助者共に立会い実際にシュミレーションしていただき、この方法で浴槽の出入が可能であることが明確となった。

ご本にも大変喜んでくださり、「やっとお風呂に入れるわ」と満面の笑み。

くどいようですが、介護リフォームは「利用者様の自立支援と介助者様の介助の軽減」が目的です。弊社は常にこのことを頭に入れ、そして見た目もすっきりと「なるべく美しい仕上がり」を付加価値にしています。

 

2008年09月23日

動線を考えた手摺

退院日に間に合わせ動線を考えた手摺をご提案させていただいた。

玄関ポーチ手摺.JPG
 まずは玄関ポーチから。
手摺を設置する前は右側に見える黒いフェンスを利用していました。これは外構用のフェンスであり手摺のような強度はありません。また、高さも900mmなので一般的には高い位置がフェンスの天端となっています。写真でもわかるとおり黒いフェンスを手摺代わりにしようとすれば、足元の階段右端の角に脛をぶつけてしまうようになります。玄関ポーチの床に貼られている材料は鉄平石であり、特に角は危険な状態です。
そこで、フェンスの方に体が向かず、且つ安全に手摺につかまって歩けるよう、一番手前の手摺柱を鉄平石の角手前に合わせました。これで玄関ドアまでは安全にスムースに歩いていけます。



玄関框L型手摺.JPG玄関に入って上り框にはL 型手摺の設置。(上り框は高さ260mmのため、高さ130mmの踏み台を取付けてあります)踏み台に昇り横手摺から縦手摺へご自身の手を移動することによりスムースに昇降が出来るようになります。










廊下横手摺.JPG  廊下入り隅手摺.JPG
廊下から寝室にかけて安全に移動できるように手摺を設置します

廊下横手摺2.JPG
トイレまでの動線です。
トイレ入口まで安全に誘導するために横手摺の取付。また、トイレに入る際には縦手摺で立位を保持します。建具は内開きのドアであったため、一時的に撤去しカーテンを吊り込みました。






トイレ跳ね上げ手摺1.JPG  トイレはね上げ手摺2.JPG

トイレに入れば便器両横に跳ね上げ手摺の取付。そして、立上りに必要な縦手摺の取付。これで安心して移動・移乗・立ち上がりの動作ができます。

ちなみに、このお客様は便器に腰を落とされると体が左右にふらつくため、壁に設置する手摺よりも写真のように跳ね上げ式の床固定タイプをご提案いたしました。(商品はTOTOのトイレ用手すり EWC263 を使用いたしました)

その他にも、浴室、ホールなど改修箇所有り。

工事終了ご退院日を迎えられ、退院後1週間ほど経過した所で様子をご家族様に尋ねました。

おかげさまで無事に退院できました。そして、ご本に様が、必要なところに必要な物があり何もかも私の体の状況や行動がお見通しといった配慮で大満足だ。と、仰ってくださったとのこと。介護されるご家族様も非常に楽に介護ができます。本当にありがとうございました。

このお言葉を頂き自立支援の一助が担えたことの喜びはもちろん、このお客様の笑顔が見れて良かった。と、心底思うのでした。

2008年08月18日

介護リフォーム 車椅子対応

平塚市 S様邸 介護リフォーム 車椅子対応工事 工期21日

現在入院中のご主人様がリハビリを終え退院のため、ご自宅を車椅子で生活できるよう改修する相談を受けました。病院での生活と違い自宅の造りは何かと狭さを感じるのは何処でも同じことでしょう。

改修工事のポイントは
①、病院やデイサービスを利用した場合の外出時における車椅子動線の確保
②、寝室からトイレへ移動する場合の段差解消
③、車椅子でトイレに入れる動線づくり

上記3点が大きな改修ポイントでした。

改修工事のポイントに対する問題点
①に対する問題点
・宅盤は道路より約1メートル近く高いこと。
・玄関からのスロープは道路までの距離が短いため12分の1又は15分の1勾配が確保出来ないこと。
・道路から入れる箇所が1箇所しかなく且つそのスペースは駐車場であること。
・樹木が好きなご家族で樹木を少しでも残しまた、隣家に対する配慮のため境界ギリギリまで施工したくないこと。
・道路から昇降機を見せたくないこと。

屋外スロープ施工前1.JPG屋外スロープ施工前2.JPG

①に対する改修工事の対応
道路及び玄関は西側に位置しているため、玄関からの出入りは止めて東側の居間から出入りをするように計画を立案。これにより昇降機は道路から見えなくなり且つスロープ勾配は15分の1(傾斜度6度)以上ゆるやかな勾配を確保出来ました。スロープの幅員は有効寸法を900mmとし出来るだけ隣家との境界から離し、植樹も残せるよう配慮いたしました。

レベル測量.JPG屋外スロープ着工中1.JPG屋外スロープ着工中2.JPG

屋外スロープ完成1.JPG屋外スロープ完成2.JPG昇降機設置1.JPG

屋外スロープ完成3.JPG

屋外スロープ完成4.JPG

②、③に対する改修工事の対応
各部屋と廊下の段差は全て30mmであったため下地合板を貼り床材を重ねることでバリアフリーにしました。トイレについては既存が4尺5寸の四角スペースで和便仕様であったため、トイレ内は全て解体し洋便器仕様にし手摺は壁側に固定のL型手摺、背面からは跳ね上げ式の手摺を設置いたしました。

出入り口の建具については、オーダー寸法にて最大限の幅員を確保できるよう折れ戸を設置し、車椅子でも進入できるよう配慮いたしました。

段差解消施工前1.JPG  段差解消施工後1.JPG

段差解消施工後2.JPG

トイレ改修施工前1.JPGトイレ改修施工前2.JPG

トイレ改修工事施工後1.JPGトイレ改修工事施工後2.JPGトイレ改修施工後3.JPG

折れ戸施工後1.JPG折れ戸施工後2.JPG折れ戸施工後3.JPG

実際には、まだまだ細かなことまでチェックし改修工事に取り組んでおります。例えばトイレの寸法が4尺5寸の四角ですから横幅は一般より1尺5寸広い訳ですが、奥行きは逆に1尺5寸短いのです。

ですから選択するトイレ商品によってはドアの手前まで便器が出てきてしまうのです。この空間を有効利用するためにあえて、TOTOのコンパクトリモデル便器を選択しました。この商品を選択することによって通常より40mm広く使えるようになったのです。

ご主人様は無事退院を迎えられご家族も安心して介護できる環境に整備出来たことを嬉しく思っております。

ご本人が今よりも更にお元気になり、車椅子を使わず歩行レベルで日常生活が送れるようになることをお祈り申し上げます。

2008年06月17日

階段手摺 (ストロングバー)

平塚市 M様より 階段手摺の施工依頼を頂きました。

M様の住宅は2×4工法で建築されています。弊社へ依頼する前に他業者様に現地調査とお見積をお願いしたそうです。階段の有効幅が狭い(尺モジュールの3尺寸法・有効幅で780mm程度)ので、手摺設置後の有効幅を気にされていました。

他業者様のお見積では、補強板を取り付けその上に手摺を取付けるという内容で費用は、26万円だったそうです。

施工方法においては補強板を取付ける方法が一般的で間違いが無いと思いますが、お客様の要望は極力有効幅を広げたい、また、周りとの色調も考慮してほしい。とのことでした。

そこでご提案させていただいたのが、松下電工さんの「連続手摺ストロングバー」です。

このストロングバーは、リフォーム用に補強板無しで設置が可能です。但し、1500mm間隔以内で、ブラケット取付可能な構造柱があることが条件となります。住宅の構造(在来木造・2×4工法・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)が、しっかり分かっていて商品知識が伴えばこのような提案も可能になる訳です。

ストロングバー1.JPGストロングバー2.JPGストロングバー3.JPG

ちなみに、色はダークセピアを選択、周りの造作材の色とも調和が取れています。

そして費用は、17万円也。 お客様も喜んで昇り下りしていらっしゃいました。

 階段手摺1.JPG            階段手摺2.JPG

2008年06月05日

手摺の取付 (オリジナル手摺)

伊勢原市にお住まいのI様、先日介護保険の認定調査を受け、「要介護3」で認定された。
2年程前から『パーキンソン』を発症され、最近ではADLのほとんどを奥様が半介助する状態でした。
しかし、介護保険の申請をしていなかったためにサービスが受けられずにいたのです。

それは、介護保険そのもののしくみを知らず、何をどうすれば良いのか分からなかったからなのです。

また、障害の申請と混同し、1年以上待たなければ介護保険の申請が出来ないものだと誤解していました。

直ぐに伊勢原市でお取引のあるケアマネージャー様を紹介し、申請手続きのお手伝をさせて頂きました。

本日は、手摺取付という住宅改修工事サービスを利用していただき、また、今では1週間に1回デイサービスを利用して頂いております。奥様の負担も軽減でき、ご夫婦揃って喜んでおられます。

オリジナル手摺1.JPG   玄関に取付けた L型手摺です。

横の手摺棒が随分低いと感じられませんか。そうです、写真右に少し写っている手摺の位置が歩行時の適正な高さなのです。

I様は框に腰を下ろし靴を履き立ち上がる。腰を下ろした時の高さに設定してあります。一般的には出隅(写真右側の角)付近に縦手摺を設置するはずですが、前述したとおり、利用されるご本人と介助の仕方によってその方法は異なるのです。

框を下りる時も、上がるときもいったん腰を下ろしてからの動作になるのでこの設定が、I様の場合ベストと言えるでしょう。

 

 

 

オリジナル手摺2.JPG
ユニットバスの壁に取付けた逆 L型手摺です。

一般的な L型手摺と向きが逆になっています。これもご本人と介助される奥様に十分お話を伺い、どのように入浴介助をしているのか確認致しました。

I様の状態は、立位でつかまるところが無いと「ふらつき転倒の危険性がある」とわかりました。横手摺はI様が立位の状態でしっかり自分の身体を支えられるように、本人の胸よりやや下に設定(脇が上がらず自然体で掴める高さ)、そして下に向けた縦手摺は、洗い椅子からの立上り用に設定したのです。




 

 

手摺部材を取り扱う各メーカーのコラボ、オリジナルに対応した寝室壁歩行用横手摺。

          オリジナル手摺3.JPG

I様の住宅は新築で床材、内部建具、造作材は全て「ウッドワンのチェルードセンターブラウン色」で統一されていました。そこで、手摺棒は「ウッドワンのチェルードセンターブラウン色」・エンドブラケットは「松下電工」・入隅、出隅のブラケットは「TOTO]で補強板を使わずしっかり間柱に固定し、自立支援はもちろん安全性と見た目の美しさの付加価値を追求してみました。

金物のメーカーを分けたのは、入隅、出隅に直接取付けるブラケットはTOTO しか無い。エンドブラケットと壁付けのブラケットを松下電工にしたのは、個人的な視点でエンドブラケットの形・見た目が一番美しいと感じているからです。

その他の箇所にも手摺を取付けましたが、エンドブラケットは松下電工で統一しました。

この部品コラボは、全てのメーカーが手摺棒Φ35の基準で造られているのでうまく収まっているのです。

このように、手摺の取付だけでも、利用する本人の身体状況・介助する方法・住環境等によって異なっていくことが自然だと思っております。「一般的」にとらわれず「マニュアル本」どおりでなく、あらゆる角度から検証して、本人の自立援助そして介助者の負担軽減につながる住宅改修を心がけたいものだと思う。

それには、弊社も含め住宅改修というサービスを提供する業者の「質の向上」、「知識の向上」が必要不可欠ではないでしょうか。

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